RemiのRPMリポジトリを利用して、PHP 7.4とその拡張機能であるRedis拡張、igbinary、そしてzstdをLinux環境にインストールする手順をご紹介します。
※WordPressでRedisのキャッシュの仕組みを利用しており、以下記載の設定を行った際に必要だったインストール手順になります。
Objectcache Pro High Performance 設定
https://objectcache.pro/docs/configuration
EPELとRemiリポジトリの追加
まずは、EPELとRemiリポジトリをシステムに追加しましょう。
以下のコマンドを実行します:
sudo dnf install https://dl.fedoraproject.org/pub/epel/epel-release-latest-8.noarch.rpm
sudo dnf install https://rpms.remirepo.net/enterprise/remi-release-8.rpm
これらのリポジトリを追加することで、最新のPHPとその拡張機能を取得することができます。
PHP 7.4の有効化
次に、RemiリポジトリでPHP 7.4を有効にします。以下のコマンドを実行します:
sudo dnf module reset php
sudo dnf module enable php:remi-7.4
PHP 7.4、 Redis拡張 、 igbinary 、および zstd のインストール
PHP 7.4、Redis拡張、igbinary拡張をインストールします:
sudo dnf install php php-pecl-redis php-pecl-igbinary
sudo pecl install zstd
特に注意していただきたいのは、zstd はRemiリポジトリには含まれていないため、PECLを通じて別途インストールする必要があります。
PHPの設定ファイルを編集
次に、PHPの設定ファイル(通常は/etc/php.ini
)を編集し、以下の行を追加します:
extension=redis.so
extension=igbinary.so
extension=zstd.so
インストールの確認
最後に、以下のコマンドを実行して、 Redis拡張 、 igbinary 、および zstd 拡張が正しくロードされていることを確認します:
php -m | grep redis
php -m | grep igbinary
php -m | grep zstd
以上でPHP 7.4、 Redis拡張 、 igbinary 、および zstd のインストールは完了です。
それぞれのphp -m | grep
コマンドが該当のモジュール名を出力すれば、インストール成功です!
今回はRemiリポジトリを利用したPHP 7.4とその拡張機能のインストール方法について説明しました。
この情報がLinux環境でのPHP環境構築をスムーズに進める一助となれば幸いです。
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